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超歌舞伎『花街詞合鏡(くるわせことばあわせかがみ)』
ニコニコ超会議2017で上演された、超歌舞伎『花街詞合鏡(くるわせことばあわせかがみ)』 ©超歌舞伎
日本の伝統舞台劇、歌舞伎にバーチャルアイドル初音ミクを融合した史上最初のコラボレーション。ホログラム、プロジェクションマッピング、ARの最新技術を投入した新しいエンタテインメントとして多くの観客を興奮させました。
八重垣紋三(獅童)と傾城初音太夫(初音ミク)の恋路を邪魔する蔭山新右衛門(國矢)、紋三と新右衛門の喧嘩を留めるのは仲居の重音(重音テト)。昨年の劇中歌、ボーカロイド曲「千本桜」の邦楽アレンジは会場をおおいに盛り上げましたが、今年は重音テトのボカロ曲「吉原ラメント」が作品を彩ります。
昨年は大立廻りで獅童の演じる忠信が、超特別協賛/技術協力NTTの、超高臨場感をリアルタイムに配信するイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」により、分身の術を使って大勢を相手に戦いました。今年は“被写体抽出技術”がパワーアップしたことで、いっそう精緻で滑らかな像となって現れます。しかも、紋三と新右衛門の分身どうしの迫力満点の立廻りシーンもあり、リアルとバーチャルの融合がまた進化を遂げます。
視覚のリアルさに拍車をかけるのが、同じくNTTの、飛び出す音をつくり出す「波面合成技術」による音響再生技術です。大音量から雷鳴などの効果音、聞き逃してしまうような小さな音まで、総延長36メートルにもなる240台のスピーカーで客席の一部を囲い、まるですぐそばに音源があるかのような臨場感で聞かせることが可能になりました。